加藤農園
梨-Pear- 二十世紀とゴ−ルド二十世紀
☆二十世紀とゴ−ルド二十世紀☆
 加藤農園で栽培している梨の中でも、栽培面積の一番多い二十世紀系の梨ですが、品種特性の違いを紹介します。 どの品種にも長所と短所がありますが、良い所も良くない所も併せて紹介します。
二十世紀梨 ゴ−ルド二十世紀(おさゴ−ルド)
二十世紀果実 ゴ−ルド二十世紀果実
●特徴

1)黒斑病に、非常に弱い。 黒斑病対策のため、農薬の散布回数が多い。
2)黒斑病以外の病気には、比較的強い。
3)果皮が綺麗。
4)果肉が、しっかりしている。
5)果実色が、早く黄色になる。

●特徴

1)黒斑病に、耐性がある為、二十世紀梨に比べ、農薬散布回数が約半分で済む。
2)輪紋病・紋羽病等の病気に、比較的感染しやすい。
3)果皮が二十世紀梨と比較すると、やや劣る。
4)二十世紀梨に比べると、甘さが強く果肉がやや柔らかい。
5)果実が成熟しても、果実色が黄色くなりにくい。(※1)
6)二十世紀梨に比べ、収穫時期が1週間程度遅くなる。(※2)
※1おさゴ−ルドは、果実色が比較的早く黄色くなります。
※2おさゴ−ルドの収穫時期は、二十世紀梨とほぼ同時期です。
ゴ−ルド二十世紀(おさゴ−ルド)の栽培について
 ゴ−ルド二十世紀(おさゴ−ルド)は、本格的な栽培が始まってまだ10年ちょっとの為、栽培方法が完全には確立していませが、今まで栽培していた二十世紀梨が、黒斑病という病気に非常に弱いため、年間20回前後の防除が必要なので、今後消費者離れが予想される事や、栽培者としても労力的・経済的(農薬って結構、高価なんです。)に厳しくなっていくと思われます。 また、同じ栽培方法で栽培した場合には、ゴ−ルド〜の方が甘い梨が収穫できます。

 良い所だけでなく、ゴ−ルド二十世紀は、収穫が遅れる・果実色の青みが強い、おさゴ−ルドは、果実が比較的小さくなると言う、問題点がありますが、今後栽培方法を改善して、これらの問題を解決していきたいと思っています。

 現在ゴ−ルド二十世紀販売時には、ゴ−ルド二十世紀のチラシを付けて販売しています。
ゴ−ルド二十世紀の果実について
ゴ−ルド二十世紀果実 ゴ−ルド二十世紀の果実は、成熟しても青味が抜けにくい特徴があり、知らない人はまだ果実が、若いのではないかと思う人もいますが、案外成熟していて、種子は色づいている事があります。

 実際に食べてみたら、実際には甘いので、驚く人もいます。
袋をかけ忘れた、ゴ−ルド二十世紀果実 黒斑病に耐性があるため、袋をかけ忘れても、収穫まで果実が残ります。(従来の二十世紀梨だと、通常は黒斑病で落果するため、収穫時期には無袋の果実は残っていません。)

 もっとも写真の様に、果実の表面にサビと呼んでいる、汚れが目立つ様になります。 実はこの果実を食べると、袋掛けをした果実より甘くなっています。
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