加藤農園
梨の病害虫
夜蛾類
吸汁中の夜蛾夜蛾の仲間 夜蛾とは果実を吸汁して、被害を与える蝶や蛾の仲間の総称として、こう呼んでいます。 そのため昼間に出てきても夜蛾と呼んでいます。

 代表的な夜蛾として、アケビノコノハなどが居ます。
夜蛾による被害
夜蛾吸汁痕 夜蛾は細い管のような口で吸汁するため、吸汁直後は目で見ても殆ど判りません。

 写真は吸汁後少し時間が経過した、果実の様子ですが、吸汁痕の周辺が変色始めているのが判ると思います。

 吸汁痕は変色するだけでなく、梨の実がスポンジ状になり、触ると柔らかくなっています。
夜蛾吸汁痕時間経過後 更に時間が経過すると、吸汁痕周辺から果実の腐敗が始まります。
さらなる厄災
スズメバチ 夜蛾が吸汁して腐った果実には、他の昆虫もやってきて食害することがありますが、時にはスズメバチが来て果実を食べていることもあり、収穫時に気が付かずにスズメバチごと果実を掴むこともあります。

 幸いなことに巣の近くではないため、スズメバチも人を襲おうとしないため、今の所は刺されたことはありませんが、とってもビックリします。
夜蛾類の対策
袋を破った梨果実 通常の害虫と違い、食事する時だけ果実の所を訪れるため、農薬での防除が難しいため、物理的な防除が中心になります。

 夜蛾対策の一つとして袋掛けがありますが、有効な手段ではあるのですが、果実が肥大して袋一杯になる収穫頃になると、袋の上から吸汁するため効果が低下します。 また袋掛けの労力もかかってしまいます。

 袋掛けの代わりに、防蛾灯を使用しているところもありますが、設備投資や電気代が相当かかり、100パ−セント被害を防げる訳では有りません。

 また他にも、果汁などを利用して、夜蛾をおびき寄せて捕殺する方法もありますが、現時点で決定的な対策がないのが現状です。
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