梨の苗の植え付け方法を紹介します。
梨だけでなく果物は1度植え付けると数十年収穫が続きますが、時には病害虫などのにより枯れてしまうこともあり、全面的な植代えではありませんが植え付け作業が必要になります。
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苗の準備 |
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植え付けする苗は、前もって準備しておくことがあります。
1つは白紋羽病の対策として、根の消毒です。特に植え替えの場合はこの作業をしていないと、白紋羽病の発病確率が非常に高くなります。
もう一つは発根を促進するため、太い根の先端を切り取っておきます。 |
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新植の場合には根の消毒は、必須ではありませんが、しておいた方が無難ではあります。 |
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根の切り口から新しい根が多く発生するので、梨以外の果樹でも効果的です。 |
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苗植え付け |
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植え付け前に苗の植穴を掘るのですが、植穴を掘る前に肥料をまいておき、土と混ぜながら植穴を掘ります。
これは苗の根に、直接肥料が触れないようにするために行います。 根に肥料が直接触れるとごく稀に、肥料が効きすぎて生育不良になったり、最悪苗が枯れてしまうことがあるためです。 |
今回は牛糞堆肥と、EMボカシ・石灰をまきました。 |
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地面が固い場合には、前もって重機などで土を掘っておきます。 |
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植穴の準備が出来たら苗木を植穴に置きますが、この時根を360度平均的に配置します。
後は根に土を土をかけるだけですが、根が見えなくなった後、苗木を軽く上下に揺すっておくと根と土の隙間が少なくなります。
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根が乾燥しないよう、手早く作業を行います。 |
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苗を中心に土は盛り上がるくらいにしておきます。 |
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果物の苗も最近はほぼすべて接ぎ木苗のため、植え付け時に注意しておくことがあります。
接ぎ木部にはテ−プがまいてあるのですが、覆土するとき接ぎ木部に覆土しないようにします。具体的に宇は、接ぎ木部のテ−プが地上に出ていれば大丈夫です。
接ぎ木まで覆土すると台木の部分からも、根が生えてきて接ぎ木の意味が無くなってしまいます。 |
自家製の苗など、接ぎ木していない場合は、気にしなくてもかまいません。 |
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覆土後に苗を安定させるため、支柱を立て誘引します。
最後に強い新梢を出すよう、先端部分を切り取ります。
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支柱に誘引しておかないと、せっかく植えた苗が、強風などで倒れる事があります。 |
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切り返す部位は育てる樹形により違いますが、人の胸当たりが目安となります。 |
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