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摘果 |
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摘果 |
摘果とは、余分な果実を取り除き果実数を制限する事により、大玉の果実を生産するためと、品質の良い果実を選別して、高品質な果実を収穫するために行う作業です。
以下で、実際の摘果の作業を紹介します。
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摘果の基準 1 |
梨は一つの花芽に10前後の花が咲き、授粉が終わると7つ前後くらい結果し肥大を始めます。 通常一番外側から数えて3〜5番目の果実が品質が良いと言われている為、この部分の果実を残します、。
また最近は、人工授粉をしなくても良い品種が増えてきましたが、これらの品種は咲いた花ほぼ全てが結実するため、摘果作業を早めに行わないと果実が小玉になる傾向があります。
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摘果の基準 2 |
残す果実の数ですが、一つの花芽に対して果実を一つならせ、 結果枝と呼んでいる果実をならせる枝に、二十世紀梨などの青梨は10個前後、愛甘水や幸水などの赤梨は6個前後が基準になります。
ただし、梨の木の勢いや、枝の状態により実際にならせる果実の数は変動します。また、霜や病害虫による被害で、芽数が不足している場合などは、一つの花芽から2つ果実をならせる事もあります。
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不良果実 |
以下の写真は、摘果作業中に取り除く不良果実です。 上記で3〜5番目の果実を残すと説明しましたが、以下で紹介する様な果実を、残していても品質の良い果実にならないので、実際には果実の位地より品質で選びます。
もっとも人間の行う作業のため、摘果をした後目の届かない果実の裏側が、悪かったりする事も時々あります。 |
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これは、害虫に食べられたなしの実です。 少し極端な写真ですが、この果実を残しておくとこのままの形で、大きくなります。
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この果実は、降霜による害で痣が出来ています。 これも果実が肥大すると痣も大きくなり、見た目が大きく損なわれます。
尤も霜による害としては、被害が少ないほうで最悪の場合、果実が全滅する事もあります。
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少し分かり難いかも知れませんが、果実に溝が出来ています。 これは梨の種が5ヶ所有るのですが、そのうち1ヶ所が受粉が上手くいかず、生育が不良なため果実に溝が出来ています。
この果実も、残しておくと収穫時に溝の出来た変型果になります。
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これは双子花と呼んでいる、一つの花芽から2花房めの花が咲き、そこに出来た果実です。
通常の丸い形をした果実ではなく、縦長の果実になっていますが、この果実は収穫しても品質が悪いので、取り除きます。
双子花は、梨の木の生理障害と呼ばれていて、天候などにより多く発生する年があります。
また双子花は、どの品種の梨でも受粉しなくても結実する、困った特性があります。
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この王冠をかぶった様な果実を、ゆうてい果と呼んでいます。 実はそんなに悪いようかではないのですが・・・、正常な果実と比較した場合、若干品質が落ちると言われています。
年によるとゆうてい果が、多く出来る事がありその場合は、摘果で落とさず生育させます。 あくまで私的感想ですが、正常果実と大差ないと思います。 |
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残す果実 |
結局残す果実は、病害虫などの被害が無く、形の良い果実になります。 もっとも良い果実は、果実の頂部に皿をかぶせた様な形の果実と言われています。 |
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摘果 |
実際の摘果作業は、上記の様な点に気を付けて、鋏を使い一つ一つ手作業で行います。
特に、二十世紀梨の場合は、小袋を掛けと平行して作業をするため忙しくなります。 |
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