加藤農園
土作り
土作りの必要性(大事なことなので、長文になっています。)
堆肥運搬 まずは何故、土作り(土壌改良)が必要なのか?と言う事ですが、生物が生活していく上で必要な栄養素として三大栄養素、(タンパク質、炭水化物、脂肪) が有りますが、その他にも量的には少量だけど必要な栄養素(一般的に、ミネラルと呼ばれています。)が有ります。

 ミネラルは、通常土壌等に含まれていますが、人間を含む大多数の動物は、土壌から直接それらを摂取出来ません。 『だったらどうするのか。?』と言う事になりますが、実はそこで土壌の栄養素を吸収した植物を食べる事により、間接的に土壌中の栄養素を摂取出来ます。

 こういう説明をすると、『それなら、植物を食べない虎やライオンなどの、肉食動物はどうするのか。?』と言われそうですが、TV等で見る事があると思いますが、肉食動物が獲物をしとめるとまず内臓を食べます。

 今までは内臓が栄養が多く美味しいから、と言う説もありましたが、最近では胃や腸の中にある消化しかけの植物を食べるため、と言う説が有力になっています。

 これは植物を分解する酵素を持っていない、肉食動物が草食動物の内臓の中で、分解(消化)しかけの植物を摂取する事により、土壌中の栄養素を摂取するためと言われています。

 植物を食べるという事は間接的に、土を食べると言ってもいいと思います。ならば、健全で豊穣な土で栽培した農産物(植物)と、栄養素のバランスの崩れた、不健全な土壌で栽培した農産物とではどちらの農産物が、人間にとって健康に良いかは一目瞭然だと思います。

 大事なことなので、少々長くなりましたが以上の理由から、加藤農園では土作りに力を入れています。
良い土とは?
梨の株もとの土 良い土とは科学的に言えば、通気性とか肥料の保持力が高いとか色々ありますが、健全な農作物が、安定して栽培できる状態にある土だと思います。

 良い状態の土を作り維持していくために、EMボカシや草など有機物の投入を心がけています。

 なぜ有機物が有効化と言えば、一般的に土壌の微生物の数が多い方が、良い土とされていますが、有機物は微生物の食料になるので微生物が増えやすくなります。

 普通有機物の方が、植物によく吸収される様なイメ−ジがありますが、実は植物は有機物を吸収する事が出来ず、微生物により無機物に分解された物を吸収しています。

 そのため有機物を肥料として使用する場合は、肥料が効き始めるのが遅くなるので、施肥時期を早めに設定する必要があります。

 果樹と野菜では、実際の作業内容が違っているので、以下で説明します。

 
※EMボカシの詳しい情報はコチラを御覧下さい。 
果樹園の場合
EMボカシ撒き  1番の基本になるのは、EMボカシです。 通常果樹の場合窒素成分の施肥は、年間数回に分けて行うのが基本ですが、EMボカシを使い始めてからは、1部品種を除き年1どの施肥ですむようになりました。

 理由としては肥料の吸収率が向上するとか、EM菌はじめ増えた微生物の死骸が肥料になるとか考えられますが、正直なところ理由は良く分かりませんが、明らかに効果は上がっています。
基本的に冬期の散布になるため、雪の中で作業することもあります。
堆肥撒き 堆肥撒き  都合の付く時期に随時行っているのが、ゴルフ場で処分に困っていた、刈り取った芝を譲ってもらい敷き草の代わりに、果樹の株元に敷いて使用しています。

 牛糞堆肥などと違い、窒素成分が少なめなので安心して使用できます。
刈り取った芝とは言え1年近く積んでおくと、土状になり芝の原形をとどめていません。
 果樹園で除草剤を使用していないので、春から夏にかけては雑草がよく成長するので、草刈り機で刈り取り株元に敷き草として利用しています。

 通常年3回程度草刈りをするので、雑草だけでも3回株元に敷いてやります。
梨株元の草刈り
雑草も無駄にせず、有効利用しています。
野菜の場合
施肥  野菜の場合は果樹のように草生栽培は出来ないので、定植前に有機物の投入を行います。
 EMボカシをはじめ必要な肥料と同時に、芝など堆肥も同時に投入しておきます。

EMボカシや堆肥の他に、石灰など必要な肥料も一緒にまきます。
 生育期間が短いので、少しでも効率よく肥料成分が吸収されるように、定植前にすきこみます。

 ごく稀に肥料切れが起きることも有りますが、通常は定植前の施肥で十分間に合います。
ハウス内耕運 ハウス内耕運
ハウス内の耕運は耕耘機で行うのですが、耕耘機は見た目より重く、見た目よりは力のいる仕事です。(クワで耕すよりは楽ですけど。)
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