ハダニ類はさくらんぼに限らず、あらゆる農作物に発生して、吸汁により植物の勢いを衰えさせたり、他の病気を感染させたりします。
ハダニ類はからだが小さいため、雨が降ると振動により葉から振り落とされるため、雨が多いと発生が少ないのですが、さくらんぼはハウス栽培のため、天候に影響を受けず発生します。
一言にハダニと言っても種類が多く、全ての名前は覚えきれないため、通常ハダニ類とまとめて呼んでいます。 |
ハダニの被害葉 |
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ハダニの発生初期は、葉がしらけた様に見えます。 さらにハダニの密度が増えると、葉がモザイク状になり、葉脈部分が黄色化してきます。
通常ハダニは葉の裏側にいます。 右上の写真の黒い点がハダニです。 |
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右の写真が、健常な状態の葉です。 被害葉と比べると、違いは歴然としています。 |
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ハダニは昆虫ではなく、クモの仲間なのでクモ同様糸を出します。
ダニが糸を張ると、農薬を散布してもハダニにかかり難くなり、農薬の効果が低減します。 ハダニ自体は、農薬対策で糸を張る訳では無いようですが・・・。 |
ハダニの対策 |
ハダニ対策としては、農薬の散布で対応しますが、ハダニに対して効果の高い農薬は、種類も多くて良いのですが・・・、全体的に価格が高めな所が、困り者です。 (T_T)
もっともハダニ類は、繁殖力が強く世代交代が早いため、同種類の農薬を続けて使用すると、農薬に耐性のあるダニが発生するため、農薬使用基準で数回使用できる農薬でも、年に一回しか使用しない様にしています。
最近では天敵(虫)による防除法も増えてきましたが、安定性に欠けるため天敵による防除は行っていません。 |