加藤農園
さくらんぼの病害虫
さくらんぼの病害虫
 梨の病害虫について、説明をします。 農薬を使用した防除で、ほぼ防げる病害虫もありますが、中には農薬を使用しても、被害を軽減させるのがやっとの病害虫があるので、現時点では農薬を使用した防除を行わないと、病害虫により梨は、ほぼ収穫できない位の被害が出ます。
 この様な病害虫による被害を、出さない様に農薬による防除を行っています。 防除の記録はこちらからご覧下さい。

 ●さくらんぼ防除履歴        
◆病気◆
さくらんぼ灰星病 植物の病気は、動物と違い糸状菌と言うカビの一種により引き起こされる病気が多いのが特徴です。 但し、細菌やウィルスによる病気は、発病すると症状が酷く、中には根本的な治療方法のない病気もあります。

 発病する病気ですが、さくらんぼ特有の病気と言う訳ではなく、核果類(桃や梅など、種が一つの果樹類の総称)全般に感染するものです。

 一般的には、果実や葉に発症すると思われているでしょうが、枝や幹更には根に感染する病気もありますが、特に根に発症する病気が症状が分かり難い事と、防除が難しいので困っています。
 ◎さくらんぼの病気を具体的に説明します。
灰星病  主に果実に感染し、感染を抑えるのは難しい病気です。 
根頭癌腫病  地上部ではなく、根に感染する病気です。
せん孔細菌病  葉に感染する病気で、多発すると早期落葉する事もあります。
◆害虫◆
ハダニ被害葉 さくらんぼの場合、一番厄介な害虫は、幹に入るタイプの虫です。 このタイプは、農薬などが効き難いため、対処が困難です。

 その他にダニ類など、吸汁して木の勢いを衰えさせる虫もいます。

 ◎さくらんぼの害虫を具体的に説明します。
ハダニ類  ハウス栽培のため、発生確率が高めです。
スカシバ  幹に入り込み、木質部を食害する害虫です。
火傷症と言う病気について!!
 この病気は、現在日本では確認されていませんが、植物では珍しい細菌性の病気で、海外ではリンゴなどで問題になっています。 日本で発生していない病気の事を、なぜ紹介するかと言えば、TVとか新聞などで見た事があるかも知れませんが、アメリカ産のリンゴを輸入する際に、この火傷症の検疫をしているのですが、日本はアメリカから検疫の簡素化を求められ、WTOの交渉で簡素化をしたのですが、現時更なる簡素化を求められています。

 国家間の交渉なので、個人ではどうする事も出来ないのでしょうが、火傷症はリンゴだけでなく、梨や桃などほとんどの落葉果樹に感染する可能性があります。 この病気の恐ろしい所は、感染すると根本的な治療法もなく、効果的な農薬もないのが現状です。

 果樹類が感染すると火で焼いた様な状態になり、最悪木が枯れてしまう恐れがあり、この病気が日本で発生すると国土の面積などからすると、国産の落葉果樹が食べられなくなる可能性も十分に考えられます。 このような現状がある事を、一人でも多くの人に知って貰えたらと思います。  
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