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人工授粉 |
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人工授粉 |
梨を含む多くの落葉果樹は、自家不親和性と言う性質があり、一部の例外を除き、自分と同じ品種の花粉では上手く受粉しないと言う特徴があります。
人工授粉は主に、人間が行う場合と、蜜蜂などの昆虫を利用する方法が有りますが、梨の場合は、梨の花を蜜蜂が余り好まないみたいで、全てを任せるわけにはいかず、人間による人工授粉がメインになります。
人工授粉が可能な時期は、満開時期の前後約一週間程度しかないので、天候が非常に気になる作業です。 |
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花粉の準備 |
前もって採取して貯蔵しておいた花粉を取り出し、赤松子と呼んでいる着色した花粉を混ぜ、花粉の量をかさ増しして少ない量の花粉を有効利用します。
以前は手でふるいにかけ花粉と赤松子を混ぜていましたが、現在は専用の装置を使用して撹拌しているので、効率的に混ぜることが出来るようになりました。
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撹拌装置にセットしたふるいに、花粉を入れます。 |
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花粉の後から赤松子を入れます。 |
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装置にフタをして、フタに付いているハンドルを回します。 |
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後は花粉と赤松子が混ざり、ふるいの下にある皿に落ちます。 |
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混ぜた花粉を小分けして、人工授粉を始めます。 |
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人工授粉 |
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先ほど準備した花粉を、受粉棒と呼ぶ大きめの綿棒みたいな道具で、梨の花一つ一つに受粉していきます。
石松子を混ぜているため、雌しべに赤い色が付くため、受粉済みかどうかを確認出来ます。
また受粉後2時間以内に降雨があると、花粉が洗い流されるため、天候を見ながらの作業になります。 |
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受粉用の機械もありますが、花粉節約のため、人力で受粉をしています。 |
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受粉中の花粉は、空き缶を利用して携帯しています。 |
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雄しべの内側に、雌しべが5本有り、その雌しべをめがけ花粉を付けてやります。
5本全てが受粉すると、格好の良い梨になりますが、1本でも受粉していないと、果実に溝が出来た様な変型果になります。 |
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受粉棒で、花房ごとに受粉していきます。 |
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受粉前の梨の花です。中央の白い柱(雌しべ)の先端に花粉を付けます。 |
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受粉後の様子です。雌しべの先端に、花粉が付いています |
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