植物に発生するダニは、ハダニ類とサビダニと呼ばれる物がメインですが、分類上はこの2つは別物らしいのですが、農家の立場からすると、似た様な物です。
ハダニは、リンゴハダニとかミカンハダニと言った、名前がありますが、これらのハダニも梨に発生します。
サビダニは、ナシサビダニとかニセナシサビダニとか、紛らわしい名前のもが多い様な気がします。
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ダニによる被害 |
ハダニが、大量に発生すると、葉が黄色に変化して、そのまま放置しておくと、早期落葉などの被害が発生します。
落葉しなくても、気の勢いが衰えて、果実の肥大などに影響が出ます。 また大量に発生すると、ハダニは越冬するため、数年に渡り影響を受けます。
サビダニは、アブラムシが発生した後の新梢に、良く発生して、気の勢いを衰えさせる事があります。
※左の写真は、サクランボの葉で、ダニで変色したのでは有りませんが、被害葉のイメ−ジができる様に使用しました。
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ダニ類の確認 |
ダニ類は非常に小さいため、肉眼での識別が少し難しいので、肉眼でダニ類の発生の疑いが有る葉を見つけると、ル−ペを使用して最終的な確認を行います。
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ダニ類の対策 |
基本的に、農薬を使用して被害を抑えますが、ダニは殺虫剤に対して耐性を持ちやすく、似た成分の農薬を連続して使用すると、農薬を散布しても、効果が無くなる事があります。
耐性を持ったダニを発生させないため、複数の農薬を使用する必要がありますが、ダニ用の殺虫剤は種類が多いため、特に不便は感じません。(価格が高いのが、困りものですが。)
最近は、ダニの天敵を使用した防除法もありますが、安定性等の点でまだ実用性には疑問があります。(とは言え、今後に期待はしています。)
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