胴枯れ病は、文字どうり幹や枝が、枯れてしまう病気で、発生後そのまま放置しておくと、樹全体が枯れてしまう厄介な病気です。 
                               
                               一応「胴枯れ病菌」と言う、病原体が有るみたいですが、実際にはどの病原菌で発症しても、胴枯れ病と呼んでいます。 この病気の病原菌は、農薬の耐性が低く防除し易い病気ではありますが、一旦発生すると病原菌が、幹の内部に侵入するために治療が不可能です。 
                               
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                              | 胴枯れ病による被害 | 
                            
                            
                              
                              
                                
                                  
                                       比較的太い枝の途中が、枯れこんでいます。 
                                     
                                     患部の表皮を削ってみると、内部の組織も完全に枯れています。 
                                     
                                     この様な状態になると、患部より先の枝は、完全に枯れてしまいます。 | 
                                   
                                  
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                                       こちらは細い枝の患部です。 芽の部分から、感染した様子が分かります。 
                                     
                                     感染部分を切断してみると、枝の内側まで枯れこんでいるのが判ります。 
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                                     上記の写真は、比較的細い枝の様子ですが、時には太い枝や幹も感染することがあります。 
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                                    | 胴枯れ病の対策 | 
                                   
                                  
                                      感染を防ぐには、枝に病原菌を侵入させないことですが、感染は主に枝の傷や、芽から感染することが多いので、冬の剪定時に傷口に保護剤を塗布したり、病気に感染した芽を取り除いたりします。 
                                     
                                     また上でも触れましたが 、病原菌が農薬に弱いため、防除時に農薬が効率よく掛かるよう、剪定で枝の密度を下げておくのも効果があります。 | 
                                   
                                  
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                                       感染後の対策としては、治療がほぼ不能なため、病気が梨の木の基部に広がらない様、感染部分を切除します。 
                                     
                                     太い枝を切ると、樹系がおかしくなり、回復に時間が掛かりますが、梨の樹全体が枯れてしまうよりましなので、バッサリ切り取ります。 
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                                      切り取った枝は、患部から病原菌が飛散しないよう、まとめて焼却します。 焼いてしまえば、病原菌も完全に死滅します。 | 
                                   
                                
                               
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